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2016/11/10

ホームページ作成が仕事というか趣味です。通常はHTMLをゴリゴリと書いているわけです。趣味兼仕事ですので毎度テキストエディタでHTML要素から書いています。もちろんコピーして使いまわすところは使いまわしています。秘蔵のテンプレートから作っています（ウソです。どこにでもあるシンプルなテンプレートです）

CMSを使えばいいのですが、個人的にはとても面倒です。WordPressという大御所があるのですがワードプレス語がよくわかりません。PHPがメインなので追いかければある程度分かるはずですし、解説本、解説サイトはたくさんあるので頑張ればなんとかなる気がするんですが性格的にひねくれ者なので嫌なんですね。

で何度も自作CMSもどきを作っては削除、作っては削除の繰り返しなんです。素人がWordPressが嫌だから自作するなんて無謀なんですがそこは趣味の領域としてチマチマするわけです。

記事の投稿などはフォームからDBに書き込めばいいので難易度は低めですがカテゴリを作成するのが面倒です。面倒病ですね。カテゴリに階層を作ろうと思うとちょっと手こずります。

たとえばJavaScriptのカテゴリの下にjQueryというカテゴリを作ってその下にAjaxを作ってといった場合どのようにDBの登録すればいいのかです。もちろん3階層なのでDBに親階層を表すフィールド、その親のフィールドと設定しておけばいいのですが、4階層、5階層になったらDBのテーブルに新たにフィールド（列）足していく必要が出てくるかもしれません

閉包テーブル（Closure Table）

そこで登場するのが閉包テーブルというものです。

閉包テーブルはかなり出来る子です。階層構造を別テーブルに持つことでたとえ10階層だろうが20階層だろうがDBのテーブルのフィールドを変更することなく登録できます。

仕組みは自分と自分の親を登録することで階層構造を表してしまうということです。これだけだと特にどうということはないのですが自分と親の関係をすべて書いておくことでいろいろと解決してくれます。

詳細は検索していただくと正確で丁寧なサイトがたくさんありますが自分の理解を深めるためにも記録しておきます。

例えばJavaScriptというカテゴリの子供にjQueryというカテゴリがある場合、親フィールドにJavaScriptを登録します。子供（自分）フィールドにjQueryを登録します。するとJavaScriptとjQueryの関係は一目瞭然です。

次にjQueryの子供にAjaxを登録します。親がjQueryで子供がAjaxですこれも親子関係は一目でわかります。次にAjaxとJavaScriptの関係を調べる場合少し手数がかかります。Ajaxの親はjQueryなのでjQueryのレコード（行）を見に行きます。jQueryのレコードの親フィールドはJavaScriptなのでAjaxはJavaScriptの孫にあたることがわかりました。でも、もしかしたらJavaScriptにもまだ親がいるかもしれませんね。なのでJavaScriptのレコードを調べに行きます。今回はJavaScriptの親はJavaScriptなのでこれ以上親は見つかりません。でもこれっていつまで繰り返して調べればいいのかわかりづらいと思いませんか

そこで一工夫出てきました。カテゴリを登録するときに自分の祖先をすべて登録しておきます。

それだけでは祖先同士の関係の調査が大変になります。AjaxはjQueryという祖先とJavaScriptという祖先をもちます。JavaScriptとjQueryはどちらが親でどちらが子供でしょう。jQueryの祖先を調べればわかりますがどんなSQLを書けばいいのやらです。階層が深くなればどうなってしまうのでしょうか。余計ややこしくなった感じです。

そこで祖先と自分が何階層離れているかを記録するフィールドを追加します。

閉包テーブルの欠点は階層が深くなるとレコードが増大することですがとりあえず無視します。

Ajaxの祖先は子（自分）フィールドがAjaxであり、祖先との階層の差が1以上のものを取得すれば良いことになります。そして祖先同士の関係ですが祖先との階層の差が大きいものほどより遠い親になります。祖先との階層の差を降順で並べ替えれば祖先から子孫への順になります。

祖先から子孫に向かって調べる場合は祖先フィールドに調べたい祖先に合致するものを指定して祖先との階層の差が小さいものから子供、孫、ひ孫という風になります。

とっても便利です。不要な気がしますが自分自身を表すレコードも必要です。自分自身を表すレコードは祖先との階層の差が0で祖先も子（自分）も同じものです。

カテゴリを追加するときは簡単です。追加するカテゴリと直接の親を指定します。 jQueryを直接の親に持つイベントリスナーというカテゴリを作るとします。

まず自分自身となるとなる祖先がイベントリスナー子（自分）がイベントリスナー祖先との階層の差が0というレコードを登録します。次に自分の直接の親の祖先関係を取得します。

取得したものの子（自分）フィールドをjQueryからイベントリスナーに変更し祖先との階層の差を1つずつ加算しそのレコードを登録します。

一度理屈を理解してみれば簡単でした。複数の子供を持つカテゴリの削除はちょっと面倒ですが。。