2016/12/03
Javaを勉強しようとする第1歩として JDKのインストール は無事終了しましたでしょうか。 あとはテキストエディタでプログラムを書いてどんどんJavaを覚えていくのですが、その前にできればやっておいたほうがよいことがあります。
コンパイルという作業
ここは別にな話なので取り急ぎの方は次の実際にパスを通すに移動してください。
Javaでプログラムを作成したらすぐに実行できるわけではありません。いったんコンパイルという作業をします。 この作業はコンパイラというものが自動でしてくれるのですが、コンパイラというものを手動で実行します。
はい、もうこの時点でわかりにくいですよね。
流れとしては以下のようになります。
- テキストエディタ(ここは何でもいい)でプログラムを作成する
- コンパイルする
- インタプリタを通す(プログラムを実行する)
プログラムは人が入力していくので人がわかり易い文法になっています。でもこれではコンピュータはプログラムを理解できませんので何らかの処理が必要になります。
インタープリタはプログラムを逐次コンピュータが実行できる形式に変換していきます。インタープリタ型など言われます。
これはプログラムを実行するたびに毎度行われますので、同じプログラムを何度も実行するときはちょっと効率が悪いです。 また、逐次変換しますのでプログラムの実行に少しロスがあるようです。
コンパイルという作業はプログラムを一気にコンピュータが理解できるものに変換してしまいます。変換済みのものを実行するので逐次変換の手間が省けて効率がよくなります。
JavaはWindows上で動くように作成されたプログラムでも書き直すことなく他のOSで動くとされています。やったことないので実際には知りませんが。
パソコンのソフトではWindows版やらMac版などと別れているのが普通だと思いますがJavaはわざわざはWindows版とMac版を分けて作る必要はないとのことです。
そもそもOS自体が違うのにそんなこと可能かと思いますが、そこはそのOS用のJava仮想マシンというのを使って実現しているようです。実行するOS専用のJava仮想マシンを入れておけばよいということです。
- 自分の使っているOS上でJavaのプログラムを作成する
- どのOSでも動く形式に変換する。しかし、そんな都合のいいものはないので仮の姿にしておく
- OS専用のJava仮想マシンが仮の姿のプログラムを実行する
上の箇条書きと下の箇条書きの同番号が対応します。
OS用のJava仮想マシンさえインストールしておけばちがうOSで開発されたJavaプログラムでも動かせるというわけです。
OS用のJava仮想マシンは無料で入手することが可能でJDKにはJava仮想マシンが含まれています。
実際にパスを通す
プログラムを入力して前にコンパイルの下準備としてパスを通す作業をしておきます。パスを通すという意味が分かりづらいですよね。実行ファイルのある場所をOSに教えておいてあげるといちいち実行ファイルのあるディレクトリに移動しなくてもいいよという感じです。はい。
パスを通す作業自体は必須ではありませんが、コンパイル時の作業が面倒なことになる場合が多いのでこの作業はしておいた方がいいです。
ここでご紹介する方法は他サイトさまとは少し異なる方法です。一般的ではない方法ですが、実際に複数台のパソコンで稼働しております。 間違いの少ない方法と思っております。何か不具合が発生するかもしれません。(今まで一度もありませんが)実際に作業される場合はこのあたりご了承ください。
- 実際にJDKがインストールされたフォルダを確認する
- 環境変数JAVA_HOMEを設定する(これは今回は特に関係ありませんが一緒に設定しておきます。)
- コンパイラのパスを設定する
JDKがインストールされたフォルダはCドライブのProgram FilesにJavaフォルダが作成されjdk1.8.0_111というフォルダがそうです。アンダーバー以下の数値はダウンロードした時期によって微妙に変わります。
アドレスバーの中の右端をクリックするとパスが表示されるのでコピーしますC:\Program Files\Java\jdk1.8.0_111をコピーします。 次にシステムを表示します。
環境変数を設定するためマイコンピュータのプロパティからシステムの詳細設定をクリックします。
システムのプロパティーが開きますので詳細設定タブから下にある環境設定のボタンをクリックします。
ユーザ環境変数にJAVA_HOMEがないことを確認します。新規のボタンをクリックします。上にある方の新規のボタンです。 多くのサイトで下のシステムの環境変数に設定するようになっていますが、すでに設定済みの項目が多く間違いやすいのでユーザの環境変数に設定することをお勧めします。 ただし、この場合は現在ログインしているユーザに対する設定なので複数ユーザでJavaを開発する場合はシステムの環境変数に設定してください。
変数名をJAVA_HOME、変数値を先ほどコピーしたC:\Program Files\Java\jdk1.8.0_111にします。OKボタンをクリック
同様にユーザ環境変数の新規で変数名をpath、変数値を先ほどコピーしたC:\Program Files\Java\jdk1.8.0_20の最後に\binを加えてC:\Program Files\Java\jdk1.8.0_111\binにします。OKボタンをクリック
環境変数のダイアログに戻りますので設定を確認してOKボタンをクリックします。システムの詳細設定もOKして、パソコンを再起動します。
これでパスを通す作業は終了です。お疲れ様でした。
パスが通ったか確認
さっそくパスが通ったかどうかを確認します。
コマンドプロンプトを起動します。起動方法スタートメニューのアクセサリをクリックしコマンドプロンプトをクリックします。
黒いウィンドウが出てきますのでjavacと入力してEnterキーを押してください。
上記のようにたくさん説明の文字が表示されたらうまくいっております。
上記のような表示だった場合は残念ながら設定ミスだと思われます。再度パスを通してください。